バクチは人生の教科書である#3
2019-01-13


・・・寺にいても雑務係で、僧侶として出世する見込みはない。そこ
で、エエイとばかり旅に出たのは、木喰の大勝負だった。恐山〜北
海道西海岸〜(37年間)・・・「木喰はいづくの果ての行きだおれ犬
か鳥のえじきになりにけり」

女の不良は流浪せず、町の暗がりに罠を張って待ち伏せた。女は
町に棲みつく魔物である。男は町をたらしこむ妖怪である。女をた
らしこむように町をたらしこむ。妖怪と魔物はくんずほぐれつ一体と
なって時の流れへ身をゆだねて行く。どっちも時間には敗れる。老
いには勝てない。どうころんだって、かまやしない。行き着く果てに
行き着くだけだ。・・・自分の死を見定めれば、恐いものはなくなる。

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