2017-02-09
from ibid.
>歴史や経験から学ぶことは可能か
童謡の「待ちぼうけ」:経験をしても、単に起こったというだけで、
有効な法則にはならない
兵法書としての『孫子』:経験則は再現性を高めて、初めて法則化
される
(戦史を再現性のある浅略に昇華させた)
〜二つの発想の比較
同じ切り株に腰をおろして、何日間もボーッと待ち続けた
ウサギが走り抜けそうな場所を探し、森中に罠を仕掛けた
〜再現性の壁を破る慧眼が必要
>攻撃には原則と創造性が、
防御には定石と忍耐が必要
〜自分の経験から、どんなことを見抜き、そして学ぶのか
>孫子が負ける時とは、どんな瞬間か
歴史上、漢民族が負けているのは、五胡十六国時代、元王朝、
清王朝・・・異民族は異なる文化や価値観を持ち、違う戦い方を
する・・・「経験則から昇華された法則」であることから、データの
ない戦いに弱い
加えて、兵法を誤読する者が増え、守りばかりをしがちであった。
〜孫子は、原則主義の部分(攻撃)を理解しないと、使いこなせな
い!
戦略的な攻撃がなければ、現状維持以上の戦果は生み出せな
い。慎重であることは重要であるが、攻撃の機会発見も怠るべ
きではない。
>重要なことは、「大きな失敗」をしなければ勝利と言える場所に
いるか否か
専守防衛の人たちは、行動範囲が狭いため、いざ!「攻撃開始」
となった時に、発想の起点がない(攻撃法則化の経験値が低い)。
効果的な攻撃には、相手の隙もしくは有利な地形をみつけること
が必要だが、それらを見つけるには、先ず行動が必要となる。
成否の分からない行動の蓄積が必要
〜苦境に追い込まれると、人は合理的に判断しなければと焦る。
焦るほどに、「失敗できない」と強迫観念にかられ、行動の数
が減って行く。
むしろ、情報を集めるために、計画的に行動の幅を広げるべ
きだったのだ。
〜何故負けているのか?最前線を歩き続ける行動が必要・・・
発想の起点を与える行動の蓄積がなければ、机上プランは
役に立たない。
>攻撃・防御共に、その効果を最大化するには
〜小さな賢さ(一人の頭の中の想像の世界)では、転変する現実
の中では、役に立たない。・・・冷たく、荒々しく、人の心を突き
刺すような現実に触れた者のみが、最初から勝機が何処にあ
るかが分かっていない戦いにおいて、何処かで見つけることを
確信している。
未知に飛び込めば、それはやがて既知となる。
>経験を積むことで勝率が急激に上昇する思考
〜毛沢東は、劣勢である期間、モノゴトがうまく進まない期間を、
彼は完全敗北をとにかく避けるように行動した。そのうえで、
逆襲の緒を探し続けていた。
人生においても、どうしても勝てない時期には、トドメを刺され
ないこと・・・逃げいること、何とか”今”を続けること、時間を
稼ぐことで、逆襲への経験と知識を集める。突破口が見つか
る時を待つ。
〜徹底的に不利な戦いを凌いだら、次に、自らの状況を全体像
から理解すること・・・自分はどんな状態に置かれているのか
を冷静に考える。
この時に、自分の視点で感情的に捉えないことが肝要!
他人から見てどんな状態か?
ライバル側から見たらどんな状態か?
利害関係のない第三者から見たらどんな状態か・
家族や友人から見たらどんな状態か?
誰も味方がいないと嘆く人ほど、自分がどう見えるか考えて
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