2018-10-03
>ストレス・コーピング(ストレス対処法)で冷静な感情を取り戻す
辺縁系の暴走を防ぐ(躾ける)ためには、辺縁系の手綱をしっかり
と握り、対処のための冷静な時間をなるべく多く持つようにするこ
とが肝腎。
辺縁系は単独では、今起きていることと、過去に起きたこととの区
別を明確につけることが出来ない(感情が大きく動いた時の記憶
が特に強く残る)。心は過去に囚われ易い!そうならないように、
そうした感情を貯め込まずに上手く逃してあげる必要がある。ネ
ガティブな感情エネルギーは上手く外に出してあげなくてはいけ
ない。
ネガティブな感情に対して過剰に我慢を重ねると、感情的なストレ
スが積み重なり、筋肉の緊張や息苦しさ、動悸や眩暈、不眠症と
いったストレス症状が出て来るようになる。意識的にストレスを外
に逃がす方法を、自分なりに持っておく(ストレス・コーピング)こ
と!普段の生活の中に、冷静になれるゆっくりとした時間を確保
するようにする。一つひとつはささやかなことでok。自分なりの手
段をなるべく沢山持ち、こまめに意識して実行するように。
>大脳新皮質は、新たなる情報に触れて「育てる」もの!
新皮質は理性のハンドルで、身体に齎されるいろいろな情報を取
捨選択して、どれが重要かを判断し、またパターン化して自動処
理できるように進化し続けている。人間関係などで不快な出来事
はたくさんあるけれども、嫌なことを単純に「嫌だ!」と感情だけで
対処してはならない。社会は絶対評価ではなく相対評価である側
面が大きいものだ。嫌なことは完全になくならないことを理解し、そ
のような出来事でも理性であれば違う形に転じていける。
このような新皮質のパターン化自動処理が上手く行くと、もうそれ
以上は深く考えなくなる。一定の対処で上手く行けば、他の脳機
能にその処理を任せて、自らの複雑な処理を止めてしまう。もは
や自動処理が得意な脳機能だけが活躍し、新皮質が使われるこ
とはなくなる。生活が安定している人ほど、パターン化された生活
を生きることになる。
そこで、新皮質は意識的に常に新たな情報に触れて「育てる」も
のとして、日常を見直し、毎日の生活の中で、もっと新皮質が使
われる方法はないかを常に模索を続けることが大切。
一度でも脳を深化させる努力を怠れば、簡単にその機能は低下す
る。同じことを同じように繰り返すのではなく、今までとは全く違った
事に挑むのも、脳を守る選択肢の一つだ。
新皮質の脳の皺に蓄えられた情報も、突然起こった世の中の変
化で繋がり、意味を持つことがある。それに気づいた時に、本人
は「閃き」を感じる。こうした現象は、何故かボーッとしている時に
起こる。何故か?
ボーッとしている瞬間でも、脳は機能停止しているわけではない。
神経活動は通常通りに行われている。脳が内側でのみ 働して
いる状態をデフォルト・モード・ネットワークと呼ぶ。記憶が何らか
の理由で繋がり、新たな意味を生み出す。
本人が意図しているわけではないので、「閃いた」と感じる。
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